Blog矯正をしても元に戻るのか
お知らせ・ブログ2017/01/16
吹田市千里山東にある通いやすい歯医者「あらかわ歯科・矯正歯科」。こちらは、【矯正をしても元に戻るのか】に関するページです。当ブログでは、クリニックからのお知らせや新着情報、歯科診療に関することなどを随時更新しています。もしお口のことで気になること、お悩みがあれば、ぜひお早めに当歯医者までご相談ください。当歯医者ではできるだけ歯を残し、痛みが少ない治療をご提案しています。
~矯正した後に歯並びが元に戻ってしまう「後戻り」~
歯科で折角矯正を受けキレイな歯並びになったのに、また元に戻ってしまう状況を「後戻り」と呼びます。
歯科矯正以外でも普通に使われる「後戻り」と言う言葉には、「来た道を引き返すこと」の意味がありますが、正に同様の捉え方で良いと思います。
何故、折角歯科矯正した歯並びが元に戻ってしまうのでしょう。それは歯と言うものは、誰もがずっと同じ形で同じ場所に留まってくれないものだからです。
虫歯や歯周病などを患えば、無意識に歯の噛み合わせが変化します。また歯は奥歯から前歯の方向へ力が加わり続けているので、その応力に負けて歯並びが悪くなることがあり、特に親知らずが曲がって生えてくるケースでは、歯並びに顕著に影響します。
歯科矯正は、歯を支える骨を溶かしながら歯をゆっくりと時間を掛けて移動させ、理想とする位置で新たに骨が固まると言うメカニズムとなりますが、矯正治療直後の骨はまだ確りとした固定力がなく、歯の自然な応力に負けてしまい易い状況と言えます。
前記した様な虫歯や歯周病を患ったり、親知らずなど奥歯から前歯へ向かう応力、その他抜歯などの要因から元の歯並びへ戻ってしまう「後戻り」の状況は常に起こり得るのです。
~矯正後に元の歯並びに戻ってしまう「後戻り」を防ぐために~
歯科では矯正治療後に、リテーナーと呼ばれる保定装置の着用を推奨します。折角矯正された歯並びを安定・維持させる為に欠かせない物と位置付けられている物で、歯の裏側にワイヤーで取り付ける固定式と、マウスピースタイプなどの可動式に分けられます。
歯科矯正後に元の歯並びに戻ってしまう方の多くが、矯正治療でキレイな歯並びとなった安心感や満足感から、このリテーナーの着用を怠ってしまうからとされています。
~矯正後の保定期間が大切~
歯科矯正後に骨が確りと固定されるまでには、半年~1年は掛かると考えられています。最近人気のリテーナーは、透明で目立ち難く、取り外しが容易なマウスピースタイプですが、歯科医からは1年~3年の着用が推奨されることが多く、一定期間の保定期間を過ぎた後も可能であれば寝ている間などだけでも装置し続けることを薦められています。
誰にも見られない寝ている間だけなら、一生続けても良いくらいではないでしょうか。それが、折角矯正したキレイな歯並びをずっと保ち続けることに繋がります。